P/L(損益計算書)を簡単に解説する話(前編)

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ビジネス/書評

損益計算書がどう出来ているかを知りましょう!

みなさん、こんにちは・こんばんは・おはようございます。

ひろです。

今回はP/L(Profit and Loss Statement)損益計算書についてお伝えします。

損益計算書は「ある一定期間」の収益や費用の状態を表している表です。

概ね1年間や3ヶ月毎の四半期で判断することが多いです。

ある程度の規模の企業であれば毎月確認をしていると思います。(本業では毎月作成しています)

ルールに則って作成することで、いくら儲かっているのか?を簡単に把握することができます。

お金を稼ぐに当たって損益計算書の概念は非常に大切です。

自分でビジネスをやられている人はある意味当然ですね。

サラリーマンとして働いている場合は、経理部は当たり前として、

“部長”といった役職以上の方にも必要なスキルです。

 

今回のお話の対象となる方

会計やお金と聞くとよくわからなくなってしまう

・入社3年〜10年くらいの若手社員の方

・決裁権をお持ちの方

・自分で商売をやりたいと考えている方

経理部で働いている方や経理を志望されている方には不要かと思います。

 

結論(忙しい方向け)

下記5つが何を示しているのか、どのように構成されているのかを把握しましょう。

1.売上高
  →期間中に販売をした総計

2.売上原価
  →販売に必要になった元手。買ってきた場合は仕入額。製造した場合は製造原価

3.売上総利益(粗利益)
  →売上高-売上原価で算出する。
   販売活動自体での利益額把握に活用する。

4.販売費及び一般管理費(販管費)
  →営業活動をスムーズに進めるために必要とした経費。
    営業マンや経理・人事といった従業員の”人件費”
          販売活動をスムーズに進めるための”広告宣伝費”
          事務所の賃貸料や電気や水道代等…等
  

5.営業利益
  →粗利益 – 販管費で算出する。
   本来の業務として期間中にどれだけ利益をあげたか判断する指標。
   その組織の”稼ぐ力”を示している。

※営業外収益・営業外費用・経常利益…と下に続いていきますが、

経理を本格的にやる人や、他社の分析をしない立場であれば、そこまでは必要ありません。

本業での稼ぎについてしっかり把握するために営業利益を把握しましょう。

 

構成要素① 売上

恐らくあまり説明がいらない項目ですかね。

単にいくらで販売したか?の合計値で算出することができます。

例えばあなたはスマートフォンの転売ビジネスをしているとします。

今月、5万円で10台、10万円で5台販売することができました。

売上は次のように求めます。

   50,000✖︎10=500,000(50万円)
  100,000✖︎5=500,000(50万円)
   合計1,000,000円(100万円)

こうした売上を積み重ねていき、期間合計で売上を把握します。

注意点があるとすれば、金銭の授受と売上タイミングは一致しないと言う点です。

給料と同じように「1月分を25日に支払います」という契約を企業同士で行うのが一般的です。

取引の都度お金を支払っていたら銀行が得するだけですからねw

その為売上は売上認識をしたタイミングで計上することになります。

その為7月に売上として認識するけれど、その入金は8月…といったことはよくあります。

普通の月であればそれほど大きな問題にはなりませんが、

会計年度が変わる月で売上認識の誤りをすると税金が変わってしまう為、

特に注意を吸う必要があります。

ちなみによく年商○○億円!などと表現することがありますが、

年商ははこの「売上」部分を表します。

年商1億円!という表現だけではお金持ちと言えるかの判断はできません。

 

構成要素② 売上原価

個人的に一番難易度が高いと感じるのは「売上原価」です。

売上原価は売上の為に必要になった価格のことです。

ここで難しいのは「売上の目的で使用したものを」入れると言う概念です。

例えばスマホ販売の時に、スマホ本体を1台辺り3万円で15台買ったとします。
  30,000✖︎15=450,000(45万円)

売上原価もこれだけならわかりやすいですよね。

販売するモノ自体にかかったお金が売上原価ということであればイメージはしやすいです。

そこでもし1台当たり2千円掛かる送料を無料にするというサービスをやっていたとしましょう。

 2,000✖︎15=30,000(3万円)

この3万円は送料なので経費として処理したくなってしまいます。

ただ送料無料というサービスに付随していることを考慮すると、

経費として処理するよりは売上原価としてカウントした方が実態に即しています。

その為売上原価は45万円に送料3万円を足した48万円として判断した方が適切です。

このように内容自体は「発送するための送料」なので経費のように考えられますが

売上原価に入ってくることもある、というのが難しいポイントです。

 

このように売上原価をきちんと把握する目的は問題点を明確にするためです。

例えば粗利がマイナスになっている場合は、ミスがない限り売価設定がそもそも誤っています

より販売単価を上げるかより安価で仕入れてこなければ働いても赤字が増えます。

一方で営業利益がマイナスになっている場合は、「経費の使いすぎ」という見方ができます。

粗利に見合わない広告宣伝をかけたり、販売員を雇ったりすることも要因になり得ます。

ただし上であげたように売上活動に直接関係しているものも

経費として処理をしていると分析を誤る可能性があります。

こうした分析で誤った判断を下さない為にも、売上原価を適切に処理する必要があります。

今回は説明しませんが、売上原価には「製造原価」という単語も含まれています。

この中には「製造の為に使った経費や人件費」も含まれるのでさらに難解です。

続きは明日以降の更新で

今回は売上と売上原価についてお伝えしました。

粗利益・販管費・営業利益に関しては明日以降の更新でお伝えします。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

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